私立大学を見ていきましょう。
私立大学の合格者数を見るにあたり留意する点は
一人が複数の大学に合格していること
一人が同じ大学の複数の学部学科に合格していること
があるということです。
そう考えると
私立大学の合格実績は
各大学の合格者数や生徒数に占める割合ではなく
私立大学合格者の全体数に占める割合を見るのが実態を表しているのかなと感じます。
また
こちらの記事で書きましたが
今春卒業した足利高校の生徒は
男子校であった旧足利高校(入学定員160名)と足利女子高校(入学定員200名)がただ合わさっただけの実数なので
厳密には新生足利高校の実績ではないということです。
合格私立大学の上位19大学は
1位 白鴎大 46名(私立大学合格者数509名の9.0%、学年360名の12.8%)
2位 文教大 33名(6.5%、9.2%)
3位 東洋大 26名(5.1%、7.2%)
4位 日本大 20名(3.9%、5.6%)
5位 東海大 18名(3.5%、5.0%)
6位 獨協大 17名(3.3%、4.7%)
7位 大東文化大 16名(3.1%、4.4%)
8位 高崎健康福祉大 15名(2.9%、4.2%)
9位 北里大 14名(2.8%、3.9%)
10位 芝浦工大 11名(2.2%、3.1%)
10位 明治大 11名(2.2%、3.1%)
12位 帝京大 10名(2.0%、2.8%)
13位 国際医療福祉大 9名(1.8%、2.5%)
13位 東京農業大 9名(1.8%、2.5%)
15位 日本工業大 8名(1.6%、2.2%)
15位 中央大 8名(1.6%、2.2%)
15位 東京電機大 8名(1.6%、2.2%)
15位 東京理科大 8名(1.6%、2.2%)
15位 法政大 8名(1.6%、2.2%)
計295名
これは
私立大合格者数509名の58.0%
学年360名の81.9%
にあたります。
慶應大 1名(私立大学合格者数509名の0.2%、学年360名の0.3%)
早稲田大 3名(0.6%、0.8%)
計4名
これは
私立大学合格者数509名の0.8%
学年360名の1.1%
にあたります。
準難関私大(上智、東京理科大、ICU、GMARCH、関関同立)といわれる大学群の合格者数を見ると
上智大 1名(私立大学合格者数509名の0.2%、学年360名の0.3%)
東京理科大 8名(1.6%、2.2%)
国際基督教大 1名(0.2%、0.3%)
青山学院大 3名(0.6%、0.8%)
学習院大 2名(0.4%、0.6%)
中央大 8名(1.6%、2.2%)
法政大 8名(1.6%、2.2%)
明治大 11名(2.2%、3.1%)
立教大 5名(1.0%、1.4%)
計47名
これは
私立大学合格者数509名の9.2%
学年360名の13.1%
にあたります。
こうして見ると
やはり難関私大など有名私立大への合格は難しいということがわかります。
大学入試は全国大会です。
地方大会のさらに地区大会である高校入試とはわけが違います。
高校入試で満足しているようではその先が思いやられます。
高校入試の延長が大学入試ではありあません。
大学入試は高校入試とは比べものにならないほど
高い高い壁として立ちはだかっています。
国公立大学の合格を目指す→叶わず私立大志願→しかし難関私大などの有名私大にも合格できず
というルートに陥らないために高校生活をどう過ごせばよいか。
いや
実際のところは
高校受験の段階からもうすでに始まっているということを自覚し
「先んずれば人を制す」
の思考で励む必要があります。