では、私立大学を見ていきましょう。
私立大学の合格者数を見るにあたり留意する点は
一人が複数の大学に合格していること
一人が同じ大学の複数の学部学科に合格していること
があるということです。
また、国公立大学編でも書きましたが
今春卒業した桐生高校理数科の代は
新生桐生高校の入試を経てではなく
旧桐生高校理数科の入試を経ての生徒たちです。
ただ、新生桐生高校普通科とは違い
新生桐生高校理数科と旧桐生高校理数科の入試制度には
もともと男女共学だったということも含めて変更がないので
新生桐生高校理数科は今春の実績の流れを汲んでいると言えるでしょう。
今春、桐生高校理数科を卒業した代の入学時定員は80名
私立大学合格者数は87名(現役のみ、以下同)
桐生高校理数科の合格私立大学(「その他」を1大学とカウント)
※公表されているデータには合格私立大学名がすべて明記されておらず、難関私大・準難関私大・有名私大以外はその他にされてしまっています。
1位 その他 65名
2位 芝浦工業大 7名(私立大学合格者数87名の8.0%、学年80名の8.8%)
3位 東京理科大 5名(5.7%、6.3%)
3位 日本大 5名(5.7%、6.3%)
5位 東洋大 4名(4.6%、5.0%)
6位 中央大 1名(1.1%、1.3%)
計22名(その他を含めず)
慶應大 0名
早稲田大 0名
計0名
準難関私大(上智、東京理科大、ICU、GMARCH、関関同立)といわれる大学群の合格者数
青山学院大 0名
学習院大 0名
国際基督教大 0名
上智大 0名
中央大 1名(私立大学合格者数87名の1.1%、学年80名の1.3%)
東京理科大 5名(5.7%、6.3%)
法政大 0名
明治大 0名
立教大 0名
同志社大 0名
立命館大 0名
関西大 0名
関西学院大 0名
計6名
私立大学合格者数87名の6.9%
学年80名の7.5%
ちなみに、四年制大学以外は
※普通科か理数科かの明記なしのため、両学科の合算値
短期大学 5名
専門学校 21名
就職 1名
留学 1名
となっています。
理数科ということで
おそらくは理系の学部学科を志願し
第一志望を私立大学ではなく
最後まで国公立大学として目指した生徒が多いであろうことが
実績から考えられます。
すべての私立大学合格者数から見ても
そもそもそれほど多くの私立大を受験していないことも考えられます。
国公立大を志願するということは
5教科を勉強しなければなりません。
どうしても教科や科目を絞り切れないという問題があります。
そうなってくると難関私大を受験し合格することが
なかなか難しいといった側面があることは確かです。
とはいえ
「その他」でくくられた合格者数が多いという現実から目を背けることはできません。
やはり難関私大など有名私立大への合格は難しいということです。
大学受験は高校受験とは全く異なるものです。
大学受験は
決して大げさではなく、高校受験の10倍は大変です。
人によってはもっと大変なものになるでしょう。
高校受験の段階から大学受験を意識し
「先んずれば人を制す」
の精神で励む必要があります。